とんでもない世界。 |
何もかもがわからない・・今をさかのぼること約20年前、DX7などの、シンセサイザーを使って音楽をやっていました。その当事は、シーケンサーは高価で、PCなんて個人の家にあることは珍しく、多重録音といえば、4trカセットテープMTRで録音するのが当たり前で、そのMTRすら安くて5万円はしていたので、
高校生だった私には、かなり高額なものでした。
それから数年を経て、社会人となり、PC98で、Tool de musicという、当事プロも使っていたシーケンサーで、さまざまな音源をそろえ、音楽を楽しんでいました。(非常に技術力はないのですが、機材だけは充実していました)
キーボード数台と、電子ピアノに囲まれ、ラックには20台ほどの音源たち。
DTMとは呼ばない時代ですね。
YAMAHA クラビノーバ、TG77、DX7U、KORG 01R/W、M3R/W、TR-RACK、X3R
ROLAND D-10、JV880、AKAI S-1000 KURZWELL MP-1
ENSONIQ KT88などなど
よく覚えていません・・
当事はRAMやHDDが非常に高価で、サンプラーのS1000のRAMを8MBに拡張するのに、20万くらいかかりました。本体とあわせるととんでもない価格・・・
HDDなんて、100MBで10万円・・・
そうこうしている内に、世の中にGS音源とか、GM規格とか新しい波がやってきました。
初めのうちは興味があったものの、当事、それに対応した音源といえば非常にチープな音で、
演奏していて、気分がなえるほどのものでした。
ところが、sc88proのような、DTM音源としては高性能な音源が登場し、世間はDTMブームが到来、音楽をやらない人たちがこぞって、打ち込みを始めました。
世の中には、打ち込み音楽(プロが作ったものではない、悪い意味でのもの。プロの作った打ち込み音楽はすごかったけど。)があふれ、興ざめしました。
そうこうしている内に、打ち込みからは遠ざかり、10年以上、この世界のことは知る由もありませんでした。
そして、つい最近、PC98を起動してみると・・・起動しない!
完全に故障です。
簡単なドラムトラックに合わせてピアノが弾きたかったのですが、私の使い慣れたシーケンサーはもうこの世にはいません。
そこで思い切ってインターネットで、DTMについて調べてみました。
そこではじめに目にしたのが、「DAW」
何ですか?それ?
意味がわからなかったのでとりあえずパス!
最近のシンセサイザーってどんなだろう?
アルペジエーターでムニョムニョ・・・
は?私の世代では、キース・エマーソンやリック・ウェイクマンといったシンセを弾き倒す人のイメージが強かったのですが、youtubeの動画を見ると、指一本で、クリエイトする人たち・・・
つ・・ついていけない・・
と、とりあえず、音源を手に入れよう!
まずは形からだ!! |
大失敗 |
各社HPで、シンセをチェック、音源モジュールのラインナップの少なさに驚く。
後で知ったけど、ハードウェア音源なんて時代ではないそうな。
お手ごろで買えて、PCM音源として以前から抜群にイメージのよいROLANDに絞る。
そこで、SONICCELLを見つける。
微妙に高い!(といっても以前は、内臓波形8MBで20万とか当たり前だったので、それを考えると安い!)
迷わずオークションで中古を購入したものの、少し古いもので、バンドルされるDAWが、
SONAR LE・・・(これも後から知る)
今バンドルされるのは、cakewalk なんとか・・
しかも中古で、型遅れなのに微妙に高い値段で落札してしまいました。
まあ、音が出るからいいかと思って、自分を納得させたものの、
SONAR LEの解説本を買おうと思ったらプレミア価格で、中古本に定価の2倍の値段がついている。
買う気が起こらない。
自分なりにいじくりまくって、録音してみたものの、MIDIは正常に録音されるが、
AUDIOはブチブチノイズが入ったり、音がウワンウワンなって、どう設定を変えても
正常に録音できない。
多少高くても新品を買って、新しいバンドルソフトと、解説本をそろえるべきだったと、
激しく後悔。
しかも、SONARの入力画面では、私にはドラムトラックの入力なんて不可能!
あれで、ドラムを打ち込んでいる人はどうやってるんだろう・・・
ピアノなんかのリアルタイム入力はいいとして。
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待ち受ける困難 |
いざMIDIケーブルをつないで、SONICCELLを鳴らそうとしたとき、
以前から調子が悪いなとは思っていたが、マスターキーボードであるKT88が、
電源が5回に一回くらいしか入らない!根気よくぱちぱち電源のスイッチを入れなおし、
やっと、演奏が出来る!
いざ弾いてみると、鍵盤のひとつがぶっ壊れていて、どんなにpppで弾こうが、ベロシティー127!
再出発には困難が付きまとう。 |
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