soniccellを弾いてみた感想
あまりいい評価はないようですが、まずピアノの音色にびっくりしました。
今まで使っていた音源は10年以上前のピアノ音源なのですが、当事は、ここまで再現出来たら文句無いってくらいの勢いだったのですが、その年月は膨大なもので、低価格帯の音源であるソニックセルの内臓音色がこれほどレベルが高いとは!
是非エキスパンジョンボードのピアノも購入したいです。
というか、ソフトウェアサンプラーのピアノ音源って、10GBとか普通ですが、どんなすごい音がするのだろう??
ソフトウェア音源って、弾いていて気持ちいいようなものなのでしょうか?なぞだらけです。

で、いろいろとプリセットを聞いていきましたが、ローズやオルガンが自分好みではない・・
生ギターはそこそこきれいな音が鳴るけれど、歪み系のギターが弱い。
ストリングス系、ブラス系はちょっと厳しい。(生シュミレートするには)
木管楽器も弱いし。

どこかで、生音に関するサンプルが強化されたというのを見たことがありますが、それほどでも・・

逆に、シンセサイザー系の音色が多数用意されており、私としては、もう、まったく使わない音色たちなのですが、こういうのが好きな人にはよいのではないかと。

ベース系は結構芯の太いいい音が多くプリセットされていました。

膨大なプリセットがあるので、すべて弾き倒すには時間がかかるでしょうけど、
今のところ気に入ったのはピアノと、ベースくらいかな・・
SRXで強化しろということなのでしょうか・・・



後日、SRXのCOMPLETE PIANO と STUDIO搭載しました。
ピアノについて。
昔は、PCMピアノ音源でこれだけ出来れば十分という風潮があったのですが、
今の時代では、それだけ求めるレベルも変わってきて、本当にピアノを弾く感じでキーボードを弾いてしまいます。
そうなるとやはり不満も見えてきます。
ベロシティースイッチで音色が切り替わるのはすごくリアルですが、切り替わる段階が、4段階ではまだまだ滑らかさにかけます。
あと、pppで弾いたときの鍵盤の反応と音の関係もやはり違和感があるし、
打鍵ノイズもリアルといえばリアルなんですが、逆にうるさく感じることもあります。
(エディットで操作できそうですが)
とはいえ、一世を風靡したカーツウェルのMP-1も、ここまでの表現力はありませんでしたので、
優れた音であるには間違いないのですが。
今でも、オケに混ざるとMP-1も十分通用する音が出せますが。

すんごいへたくそですが、ピアノソロを弾いてみました。

カーツウェル MP-1の音

soniccellのプリセット

アドリブで、少し音符を長めに弾くようにしています。
ループの自然さとか、わかりやすいかな〜?と思いまして。

サンプルでプロが弾いたものって、さすがにかっこいいですが、アタックのリアルさが強調されている曲が多いので、それとは逆な感じで。

もう一度言いますが、へたくそです!!(MIDIデータで録音してるのですが、何箇所か、PEDALの情報がおかしくなってしまってる・・SMFでセーブしたからかな・・)
操作性
確かに本体での操作性はよくはありません。しかし、DX7のパネルで、すべての音色作りをしてきた世代には、まあ、普通に扱えます。
しかし、音色を選び出すのが、SONAR+エディターを起動しているといいのですが、本体から、瞬時に違う音色を呼び出すというのはかなり厳しいです。うちのマスターキーボードで音色を変えると、強制的にGM配列の音色が呼び出され、まったく使えません。
ダイヤルは便利ですが、そのパラメーターを選択してからダイヤルを回すというのが億劫ですね。
総評
ローランドのサイトでは、まあ、入力端子などを見てもわかるとおり、ギタリストなど、キーボーディストとは違う楽器を扱う人たちがDTMをフル活用できるようなことを謳っていますが、ギタリストがギターを肩からかけた状態で、ソニックセルの設定をごちゃごちゃいじるのは結構面倒そうだなあと思います。
もう少しパネルにスイッチを増やして、音色の切り替えなどを容易に行えるようになるといいのですが。
後、ボリュームスライダー?がちゃっちくて、昔中学の図工の時間に作ったラジオのつまみを思い出しました。
果たして、キーボーディスト以外の楽器プレイヤーやシンガーが、膨大にプリセットされている、
シンセのビンテージサウンドに、それほど興味があるのかなあ?というのが疑問です。

トランスとかやる人にはいいかもしれないけど、アルペジエーター無いですしね。
生楽器類は、ソフトウェア音源には勝てないので、個性的な音色を集める結果になったのでしょうけど、
結局どんな人がターゲットなの?